メンタルケアー12(うつとパニックへの対応)

emori0072005-07-10

再びパニックの話に戻りますが、何故こんな話をしているのか、おわかりでしょうか?鬱やパニックは知らないうちに襲ってくる病だからです。漫才の中川家のお兄ちゃんも、パニックだったそうです。今ガイアの夜明けのビデオを見直していますが、JR西の脱線事故にスポットを当てていました。

聞く所によると、JR西では私鉄との苛烈な競争の為に、運転手に厳しい規律を設けていたと思います。ここの所、運送関係で事故が多くないでしょうか?あのJALでも、信じられないほどのミスを連発しています。


これらの事故とメンタル系との関連は無いのでしょか?会社に個人に余裕がないと、こんな事が連発するのです。人命を預かる人は、運転手の人達以外にも、間接的には政治家もそうですね。これらの人達にはいや全員に、健康診断の項目の必須要件としたらどうでしょう。

この病は、皆に平等に起こる可能性が有るのです。もちろん、全員と言う中には医療に携わる人も含まれています。学校の先生、警察官、本当にすべての人に対して、健康診断とメンタルケアを実施すべきです。物理的な疾患と、精神的な疾患の両方を、検査して初めて健康度が測れるのではないでしょうか!


これは、単なる提案にしか捕らえられないでしょうが、このブログをご覧になっていおられる方々の中で、共感頂ける人は、ご自分の属する組織のしかるべき方に一度ご提案頂けると、ありがたい事と思います。

これらの対処は、例えば学校の先生が生徒を見る目も変わってくるのではないかと思うのです。あまりに自分の精神面に皆無知な現状が有る事を認識できるからです。家庭での父親も変わるでしょう。母親の事件も多いですから、何らかの形で、保健所なりが自主ではなく、有る程度強制で健康診断させるべきです。社会保険や、国民保険に加入しているのですから、国民の健康を保持、維持する責任もあると思うのです。

このように職場(広義の)全体で、精神医療に関する対処を施していけば、痛々しい事件や、自分だけで悩む人が減って来るのではないでしょうか?まだまだ、抵抗がある人もいるでしょうか、これは社会の為、もっと言えば世界の為にもなると思います。


異常な独裁者も孤独である事が、多い筈です。一見のんきそうな社長もおられるでしょうが、その人達も決断を迫られる度に、頭が痛いでしょうし、資金や仕事の品質にも基本的に全責任を負っているのです。これでも強靱な精神力を持ってやっていける人が頂点に立てるのです。そして維持していけるのです。

でも多くの人は、その器とは言えないのです。無理をして起業しても結局失敗して、自分を追い込み、そして・・・。よくある話ですよね。だから無理はいけません。社長ならずとも、管理職に合う人と、現場の職人が合う人がいます。私の友人は、役員になるのを拒んだ人もいます。また別の所では、マネジャーに成りたくないと言う優秀なスタッフがいました。

その人に合った仕事があります。なのに十羽一絡げで同じキャリアパスの路線に乗せようとするので、無理が発生するのです。人事はこの事も頭に入れなくては成りません。無理は歪みを持ちますし、ひいては企業や団体に影響を与えるのです。無理をして成功した事例が、美徳化される事が多いですが、本当はどうなんでしょうね。


こんな話があります。あるメルマガに乗っていましたが、あの経営の神様の話です。トヨタが世界に差をつける為に、搭載する自動車ラジオのコストを20%下げて欲しいと言ってきました。これは今も有るパターンですが。技術者は絶対無理だと言いました。ただこの発想は、これまでのやり方ならと言う前提と、トヨタだけをマーケットの視野に入れた場合です。

こんな時に、いや天下のトヨタが言ってきたのだ。損してでもやれ!と言う事に終わりにしていたら、どうだったでしょう。多くの人が不満を持って仕事をして、責任者は精神的に追いやられ。と言ういつもの図式が見えてくるのですが、ここが松下幸之助ゆえんの発言が有ったのです。

ここまでコストを下げるのは確かに大変です。一層の事、もっとコストが下げられるような、ラジオづくりその物を見直す機会と考えたらどうか。と言う提案をしたそうです。その上、これが成功したらトヨタ以外からも労せずしてオファーが来るのではないか?と言ったそうです。製造者には挑戦の面白さを伝え、営業にはその広大なマーケットを教えたのです。

これがまさに器というものです。このような指示が、発想が出来る人が長で有る場合は良いのですが、多くはこの限りでは有りません。だからこそ、無理は禁物であると言う事です。これは決してマイナーな意見では有りません。やはり多くの松下さんが出る事を祈りますし、そういう発想のできる教育・環境を支援したいとも思っています。


しかし、その前に現状を見ろ!と言うことです。病だらけの人達では何もできません。日本の精神を正常化するのが先ではないでしょうか?そう思わせるような事件が、毎日のように新聞を賑わせているので、貴重なページを割いて
精神正常化への対応を提言して見ました。

人生心得帖 (PHP文庫)

人生心得帖 (PHP文庫)

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)