ヘルスケア10 (うつのその後)

うつになった人の軌跡を追う事で、どう扱われたか、どうして対処したか、それが判ってくると思います。貴重な経験を無駄にしたくないと思い、承諾済みで書いています。

その後(7の続き)彼は、倦怠感に苛まれながらも、疲労と判断されて適当な処置を受け帰宅したのですが、どうしても納得できませんでした。ここが認知症と違う所です。なされるままではない、と言う事です。意識も明確であるのですが、外に出たり、電車に乗ったり、その他閉塞感を感じる所、人の多い所にいると、得も言われぬ恐怖感を感じるのだそうです。


周りの人には全く判らない。自分の世界です。その中で、不安になったり、実際に何のトリガーもないのに急に苦しみ出したりするのです。大丈夫かと声を掛けても、返せないほど苦しむのです。やむなく回り者は、救急車を呼ぶ事になりますが、救急車の隊員の姿を見ると、安心して症状が無くなってしまうそうです。それでも、血圧やら・脈拍やらはかると、上下高くて拍動も相当な勢いで、その痕跡を残しているようです。

こんな事を繰り返している内に、心臓が何もしていない安息時に、急激に脈打ちだし、全力疾走の後のような状態が続いた事もあったそうです。この時は、救急車が来ても直らず、救急医院に行っても対応は点滴だけだったそうです。多分循環器系の医者が居なかったのでしょう。

しかし、怖いですね。神経の経路が変わって、自分の意識外で、上記のような現象が起きてしまうんです。これもパニックの一種だそうです。でもそのことは、後で専門医に聞いて判った事で、その時は知るよしも無かったのです。医者が判らない事が、自分で判るはずが無いわけで、壊れていくのを黙って見ている感じだったそうです。それがまた不安を呼ぶんです。


しかし、彼の場合子供のケースで話したような、際だったダメージを受けているとは、思っても居なかった見たいです。あれが原因だと言うのではなく、ボクシングで言えば、ボディーブローのように、段々効いてくるのです。そして、ある事(最後の一発)で、自覚もないまま発病した感じだそうです。

ストレスをバカにしては、行けません。たまには羽目を外して呑んだり歌ったりしても、良いじゃないですか。本当に気晴らしに成る事を見つける事が必要なんでしょうね。運動が良いとも言われますが、判っていても、中々ね。でもそこに義務感が出てしまうと逆効果ですから、何でも適度に、やってみようかな。と思った時にやれば良いと思いますよ。

生活にメリハリがあると、ストレスも多少は癒されるでしょう。それにしても、最近は子供までもが自殺してしまいますから、あまり勉強勉強と言わないで、兄弟喧嘩も両成敗な公平な判断が必要でしょうね。これは家庭がベースだと思いますし、学校の先生にも言えるかも知れません。


会社でも同じ事です。生きていくための戦いをするわけですから、責任者は戦々恐々としているでしょうが、その為に部下に負荷を掛けるだけでは、返って実績を上げられません。仲間意識を持つ事や、自ら先頭に立たないと、旨く行きません。上に立つ人は、その下に居る人の見本になる必要があります。またこんな話をすると、氣が滅入る人も居るでしょうが、実際に先頭を走るのは部下ですから、一度や二度はやってみせるぐらいで丁度良いのです。部下を信じる事も、マネジメントには必要です。

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