ヘルスケアー9(こどものうつと家庭)

さいきん、世の中変ですね。子供の親殺し、いじめ、子供同士の殺し合い、ここ数年で目立った事象ではないでしょうか?大人のうつは今日もちょっとお休みして、子供について書いてみます。周りを見回してみても、近所や縁故者、会社の同僚、その他もろもろ、つまりはあらゆる所で、子供がね、と言う話を聞きます。やはり、多くは「いじめ」が初めのようです。


しかし「いじめ」自体も、元々いじめられる子供がおとなしい場合が、多いですね。そして怖いのは、あの大人しい子が?と言う子供が殺人を犯したりするんです。いわゆる、切れたと言う事でしょうか?プツンと何かが切れるように堰を切って、蓄積された何かが一気に吹き出る感じです。地震や火山のように。

Aさんは、急に学校に行けなくなりました。Aさんは大人しい方では無かったのですが、同姓に興味を持つタイプでした。その為に、学級の中で孤立していったのです。今時と思いますが、子供にとっては理解しがたいかも知れません。それがいじめに発展し、気持ち悪いと言われ、無視されたのです。

その結果登校拒否になりました。それでも頑張って、上の学校まで進学しましたが、そこでも同じ事が起こりました。結果進学した物の、結局は中退することになりました。この子が救われたのは、学校の先生がとても親身になって考えてくれる人だった事です。その先生の勧めで、早い段階で子供のメンタル専門のクリニックに通う事が出来たのです。そこで一時は落ち着きました。がしかし、一旦痛めた神経はそう簡単には戻りません。それからその家族の葛藤が始まりました。この後の話は、別の機会に話しましょう。

またB君は、学校で厭な事をする腕白坊主に、泥やゴミをかけられたりしました。その為に家に帰ってから、シャワーを浴びるようになりました。しかし親はその変化に中々気が付きません。暑くなった事だし、仕方ないと思っていたのですが、ある日見てしまいました。洗っては流し、洗っては流し、同じ所を何度も洗っている姿を。それから、学校には行っていません。


何故、こんな事になるのでしょうか?学校の性ですか、親の性ですか?その子の性ですか?やはり、社会が病んでいるのではないでしょうか?社会人でも、約2割の人が何らかの形で、神経に異常を感じている、つまり鬱状態であると言われています。ゆゆしき問題ですね。


悪い事をしたり、単に登校拒否とは違う何かがあります。とあるお寺の住職は、テレビでも取り上げられましたが、学校に行けない子達を預かって、面倒を見て、本音が言える環境を与え、友達のように接して、心を開かせています。両親が仕事に出て、鍵っ子になって、塾に行って、冷たいご飯をチンとして、そんな「文化生活」が、今の日本を作ってしまったのかもしれません。

男女は平等ではあっても、同等ではありません。もっと野生に戻るべきかもしれません。生きていければ、楽しい事や、ちょっとした事が嬉しく感じられる感性が戻ってくるのではないでしょうか?そんな家庭作りから、子供が戻ってくるような気がします。物欲だけでは、生きていけません。ブランドだけでは、心は癒されません。まずは、残業止めませんか?お母さんもパートの時間減らしませんか?


さあ一からやり直しましょう。きっと子供が子供として戻ってきます。


プレイセラピー―こどもの病院&教育環境

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10代の子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)

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